コメの生産費はおよそ1俵16000円とされています。それに全く届かないどころか、ここ数年の全国平均を見ても14000-15000円で推移してきたコメの相対取引価格が、昨年は一気に12000円を割り込みました。
u=1587156021,2721462266&fm=21&gp=0

 農家の方々は「コメ作ってコメ食えねぇ」と怒りの声を上げています。「コメでも野菜でも、価格がちゃんと安定していれば後継者だっているんだ」「農産物の
価格が安いから展望がない」「1万円を割ったらコメ作りは続けられない」という声はどこに行っても聞く話です。

 コメの年間需要はいま、約800万㌧余りです。そして、年々需要が減少していると言います。にも関わらず日本は、MA(ミニマム・アクセス)米を毎年77万㌧も減らすことなくす。

 TPP交渉では、この上さらに別枠輸入5万㌧を主張したと甘利明経済担当大臣は明言しました。とんでもない話です。

 26日、久しぶりに再会された衆院の農水委員会で、私は林芳正農水大臣に「5万㌧という数字が農家にとってどんな意味があると思うか」と聞きましたが、「交渉の具体的内容についてコメントは控える」と繰り返すのみでした。